民営化すると郵便局が無くなるという間違った議論がありますが、むしろ郵政民営化しないと郵便事業は10数年で破綻することを覚悟しなければなりません。
郵政公社は現行法のもとでは郵便事業しかできません。その郵便事業の売上げは毎年2〜3%減っています。(毎年約500億円の減少)郵便事業の利益は、必死のコスト削減努力にも拘らず、現在毎年200〜300億円しかありません。電子メール、電子決済等ITの普及が郵便売上げ減少の主たる要因のため、今後事態の悪化が加速することはあっても、好転することはまずありません。
公社は、離島、山間僻地も含めて安くて良質な郵便サービスを提供するユニバーサルサービス義務を課されているため、ネットワークをスリム化することはできないにも拘らず、10数年で郵便事業の売上げは半分になります。このままでは破綻必至です。
郵便事業の破綻や巨額の赤字補填を健全な方法で回避するには、郵政公社に郵便事業以外の物流事業を始めさせる必要があります。郵政民営化はそのための最高の手段です。そのうえで郵便局が無くならないようにするための技術的な工夫をすれば良いのです。(公社のまま物流事業を始めることは、イコールフッティング論、民業圧迫論の観点から現実的ではありません。)
郵政公社が民営化され、物流事業が成功すれば、長期にわたり安定的な財政的基盤のもとに郵便サービスの提供を続けることがはじめて可能になります。
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